「今年は選考以前に、該当者を選ぶ段階で苦労しています」(音楽担当記者)
「日本レコード大賞」選考委員が頭を痛めているという。
「昨年は夏頃に、大賞はEXILE、新人賞はジェロで大方決まっていた。しかし今年は、リストアップする歌さえ思い浮かばない。昔は、何人もの候補者がいて悩んだものですが……」(同前)
年々、注目度が下がっているとはいえ、歌謡界にとっては一大祭典。何としても盛り上げなければならないが。
「TBSが生放送するからには、どんなにヒットしていても、放送当日に出演できない歌手は対象外。
この“条件”がネックとなっている面もある」(レコ大関係者)
今年の上半期のオリコンシングル売上げランキングを見ると、「Believe」、「明日の記憶」で嵐が一位、二位を独占したのをはじめ、ベストテンにジャニーズのタレントが六組も入っている。
「ジャニーズは八八年に“光GENJI”が『パラダイス銀河』で大賞を取った後、レコ大から撤退しています。
今回、候補者選定が難航しているのも、この影響が大きい」(TBS関係者)
必然的にジャニーズ系を除く他の四組が有力となる。三位は昨年、「紅白」初出場で大ブレイクした秋元順子の「愛のままで…」。
EXILEは八位に入っている。
後は今年すでに解散した“羞恥心”と、“遊助”の名前でソロデビューして五位に入った上地雄輔だ。
「上地は新人賞が決定的でしょう。人気もあるし番組的にも上地の出演は願ったり叶ったり。
ひょっとすると、“羞恥心”の他の二人が祝福に駆け付けるという演出も考えられます」(音楽関係者)
かくして、秋元とEXILEの一騎打ちが濃厚か?
「秋元は今年前半のヒット曲だからやや影が薄くなっているが、“アラ還の星”として中高年層に支持されているだけに最適な人です」(同前)
受賞すれば二年連続となるEXILEにも可能性はある。
「今年はメンバーを増やしたこともありテレビ活動が積極的で、TBSへの貢献度も高い。さらに、天皇陛下即位二十年を祝う国民祭典で奉祝曲を歌うという話題性も大きい」(テレビ関係者)
なんとも寂しい選考ではあるが――。
(週刊文春2009年10月29日号「THIS WEEK 芸能」より)

